まえがき 俺の名前は 勝納 太( かつない ふとし )。 22歳のすこぶる健康的な男子です。 ウィングベイ オタル で働いている。 愛車はMAZDAのオープンカー ” ロードスター ”に乗っているんだ。 今日は仕事は休みなんだ。 まぁ前の日のうちに洗車しておいても良かったんだけど風の強い日だったからな とにかく今は洗車しているんだ。 ちょっと磨かないといけない理由があってね。 今日はデートなんだ。 しかも 初の♪ 仕事先の21歳の女の子なんだけれど、先日休憩室で話していたら 「 オープンカー乗せてください 」とか言い出しやがんの。 俺は思ったね「 本当は俺に乗りたいんじゃないのか ( むふ♪ ) 」 とにかく特定の彼女がいるわけじゃなし、乗せてやることにした。 顔も可愛いし、スタイルだって乳が少しこぶりなのを除けば充分俺のタイプだ。 ワンナイトラブくらいなら応じてやらんこともない。 ホテル花園でイケナイ関係になる自分の姿を一瞬想像した だから洗車をするだけの時間もとれたわけ。 こんな自分が少し可愛いい。 以前、自分が外人だったらどんなニックネームだったかなと考えたことがある。 トニー、ディック、ジャクソン、クルーザー・・・色々と考えた。 デートを控えて不必要に2時間も早く起きちゃってるようじゃあ クルーザーってほどクールじゃないな。 そこへゆくと「 マイク 」ってのはぴったりくる気がする。 なんてゆうか温厚でお人好しって印象を抱く名前だ。 オープンカーに乗るマイク・・・ いいじゃない。 そろそろ迎えにゆく時間だ。 折角早く起きたのに洗車なんぞしていたせいで待ち合わせギリギリの時間になってしまった。 これも男なら誰しも体験したことあるシチュエーションじゃないだろうか。 俺は作業着からジャケットへと着替えて車へと飛び乗った。 彼女のことは、自宅へ直接迎えにゆくことになっている。 以前 仕事先の商業バンで、帰りに自宅まで送ったことがあったから場所は覚えていた。 ほどなく到着することができた。 でも何かがおかしい・・・。 待ち合わせの場所には二人の人影が立っている・・。 おいおい俺のロードスターは二人乗りだぜ。 友達連れてくるなんて聞いてないからな。 俺はぶつぶつ文句言いながらも二人の前に車を停めた。 車が完全に停車し、俺がそこに立つ二人へと視線を移すまでに 2秒 。 そしてそこで何が起こっているのかを理解するまでに再び2秒を要した。 『 今日はうちの娘を宜しくお願いしますね。帰りにはうちでご飯でも食べていって頂戴な 』 彼女の横に立ち、一緒にいたのは彼女の母親だった・・・。 こ こ これはいかん・・・( ̄□ ̄;) 予期せぬ展開にマイクの頭はパニくった・・・ 狼狽する俺・・・ 『ええと はい宜しくお願いします 大事にします』 俺が何を大事にするんだぁ? (^_^ ;) 自分でも変な挨拶だとは思ったが言ってしまったものはしょうがない。 あとは笑ってごまかした。 『じゃあ 行ってくる』 彼女は、母親にひと声をかけるとロードスターの助手席へ ひょい と乗り込んだ。 小柄で身軽な彼女だからだろうか、初めてにしては乗りこみがスマートだ。 スポーツカーのシートは低いせいもあり、慣れていない者が乗りこむとギクシャクして見えることがある。 しかし、彼女のそれは実にスマートで好意的にみるならば絵になる光景だった。 『私の格好変かしら。何じっとみてるの?』 『いや別に なんとなく・・・』俺はちょっと照れた。 嫌がおうにも二人乗り仕様であるロードスターの狭い車内では互いの顔の距離も近づこうというものだ。 仕事中は部署も違うし、作業している場所も少し離れている。 滅多なことでは彼女とこんなに顔を近づけて会話することなどない。 間近で見る彼女の笑顔に、俺はちょっとだけやられたらしい。 こいつ可愛いかも・・・。 取り合えず 発進だ。 俺はクラッチを少しづつ当てながら、窓の外にいる彼女の母親へむかい何度も頭を下げていた。 俺は何故にここまで卑屈にペコペコしているんだ・・・。 一抹の自問自答があったがとにかくペコペコ発進を済ませてその場をあとにする。 「何処連れていってくれるの?」 「ホテル直行」って言ったら落第だな (^ー^) 「取り合えずコンビニ」 これは我ながらちょっと余裕感も出ていて合格だと思った。 間違っても 世の中 「 豆な男 」は確かにもてるが、「 豆々しい男 」はもてないんだよ。 ここんとこメモっておくように! ちなみに「 取り合えずコンビニ行ってからホテル直行 」 これは付き合いが随分と進行した後ならば合格点です。 これも φ(^^ )メモっておくように! 俺達は ほどなくして駅前通りのローソンへと到着した。 でも車内が狭いのであまり沢山買ってはいけない。 ロードスターマニュアルにもあるとおり、オーナーは一度のお買物を少なめにして、居室を広く保つべしと決められているのだ。 買い出しは完了した。 ここで彼女に微妙な台詞をかけることになる。 「トイレも済ませたか?」 この トイレ済ませたか? の何処が微妙な台詞なのか! これはずばり相手の性格をさぐるのに都合が良い。 この台詞への反応は 以下のような3タイプがあると思って頂きたい。 Aタイプ: こういう女性は気難しいので捨てましょう ポイっ Bタイプ: こういう女性は奥ゆかしいが 扱いが面倒なので捨てましょう ポイっ Cタイプ: (^ー^)b 付き合うならこういう女性です。 合格ぅ〜♪ 彼女は幸いCタイプの女性だった 買い出しとトイレを済ませた僕らはいよいよ出発です。 目的地は、あまり長距離になっても会話が持たなくなる可能性があると考えて、手近な蘭島海岸までと予め決めていた。 嘘なのか本気なのか、屈託無くこういう台詞を言われると男として本当に困る。 俺はすでに敵の術中に落とされているのかもしれない・・・。 (σ ^_^)σ小悪魔め。 今居る場所から蘭島までならば さほどの距離じゃなし、あまり時間もかからず着くことだろう。 「ねぇ 天気良いのに屋根開けないの?」 彼女が幌の張られた屋根部分を指でなぞりながら口をひらいた 「あぁ 洗車してきたばかりだったし、幌開けると日焼けしたり、風で髪型が崩れてしまうからって嫌がる女の子もいるしな。開けて欲しいって言われなきゃ開けないつもりだったんだ」 「私は オープンカーに乗りたいの! 開けなくちゃ意味ないじゃない」 ( 怒るなよ・・・別に悪気があって閉めてるわけじゃなかったんだし・・・ ) 俺はコンビニの駐車場を出る前に幌を開け放った。 彼女は満足気に空を見上げてその眩しさに目を細めている。 もう先ほどまでむくれていた顔はどこへやら、上機嫌になったらしい。 「これで良し♪」 運転席へと戻った俺に彼女が言った。 ( 何が「 これで良し 」だこの野郎 俺に命令しやがって・・・ ) 「開けてくれて有難う。気持ちの良い車ね 私この車好きだわ」 急に礼を言われた挙句、愛車を誉められてしまったので、先の悪態をついた台詞を考えたことが申し訳無く思えた。 ごめんな・・・。 どうもスタートの時点では彼女にイニシアティブを取られた感がぬぐえない。 俺の方が一つ年上なんだから負けてはいられない。 そうは思ったものの道中もずっと彼女のペースだった。 イニシアティブは取られたものの苦痛な時間ではなかった。 いやむしろ心地よい時間だったことを覚えている。 今年の夏はとても暑かった。 犬の散歩だろうか 大きめの帽子を被ったご婦人が子犬を連れて砂浜を歩くのが見える。 「うん いいわね♪」 歩いてみようよと誘ってはみたものの サンダル履きの彼女の足元が 砂地に沈んでしまうのを見たときには、ちょっと可愛そうな提案だったかなぁと後悔した。 「おんぶしてくれるの?」 「馬鹿野郎 むふふ」 「意地悪ぅ うふふ」 もうこれは 完全に あらら の世界です いつからこんな関係に飛躍しちゃったんでしょう。 作者にもわかりません。 ロードスター と 小樽の海の持つ魔力とだけ記しておきましょうか。 ( ゜□゜) 「 あっ!! 」 突然彼女が叫んだ。 「 スポーツカーがいっぱい居るぅ! 」 しかも大声だしたせいか一群もこちらへ視線をむけていた。 横にいた彼女へ視線を移すと 彼女はもう一直線にスポーツカー集団の方へと歩いてゆく・・・。 「あぁ・・・」どんな連中かも判らないのにぃ・・・。 「色々なスポーツカーがあるんですね。」 何か失礼な言動でも飛び出すんじゃないかと、俺は内心ハラハラしていた。 しかし、そんな心配を余所に彼女の人気者ワールドは続く。 若くて可愛いらしい乙女というのは、多少の法律違反くらいまでなら許されるものなのだろう。 ましてや日曜日の昼間に野郎ばかりで海へ来ている連中だ。 女性に対する免疫なんて生まれたての赤ん坊レベルしか持ち合わせていないのかもしれない。 すでに彼女をみて目がハートになってきてる奴までいる。 俺はなんとなく面白くなかった。 それが彼女に対する焼きもちであったことはゆうまでもない。 「おい そろそろ帰るぞ」 「え あ うん そうね じゃあ 皆さんまたね ばいばい」 急に「 帰るぞ 」と言い出したものだから、彼女も僕の心中を察したのだろう。 彼女は大人しく車へと戻ってきた。 彼女は手に何か持っている・・・ ( おいおいお前は俺より先に入会するんかい(笑) ) 帰り道では行きよりは互いの口数が少なかった。 いや険悪なムードだったというわけではなく、話す必要がないくらいに2人が一緒に居ることが自然だった気がします。 BGMも切っていた。 聞こえるのは道路沿い続く海岸線。 海が奏でる波打ちの音・・・。 ざぶん どぶん と打ち寄せては消える波の音と 車体が奏でる風切り音たち。優しく僕らの耳や頬をなぜてゆく。。 しかし家へと戻るにはまだ少し時間が早い。 頭上の太陽は、まだ暖かな日差しを保っている。 僕らは相談し、互いの買物へ付き合うことに決めた。 仕事場でもあり 慣れ親しんでいるウィングベイの中をブラブラと歩く。 悪いことしてるわけじゃないから気にしなけりゃいいんだけれど、なんとなく知り合いには見つかりたくない。 単純に恥ずかしい・・・。 そんなハラハラ感と ドキドキ感が さらなるデートのワクワク感を盛り上げる。買物は済んだ。 評判のクレープなんかも食べた。 大変デートらしいデートだ。 (o^-^o) 楽すぃ♪ しかし、時計は無情に時を刻む・・・そろそろ彼女を自宅へ送らないといけない。 「そろそろ(家へ)返すよ」 「うん」 ウィングベイから彼女の自宅までのことはあまり覚えていない。 なんとなく車を走らせた。 そして これまたなんとなく彼女の自宅前へと到着。 「すごく楽しかったわ 有難う」 彼女は僕にお礼をいったが、これまたなんとなく助手席から降りようとしない。 俺もなんとなく「 じゃあな 」という言葉が出なかった。 少しの間そのまま自宅前で話した。 そこへエンジンの音を聞きつけて今朝方の母親が登場。 「あんた達早く中に入って頂戴。もう夕飯準備できてるのよ。彼もお肉好きだといいんだけど♪」 俺は肉は好きだ。 しかし事態は意外な方向へ向きはじめているらしい。 肉の誘惑に負けずに「今日はもう遅いですから・・・」と毅然とお断るするのが初対面の成人男性の取るべき態度だろう。 俺の取るべき行動は決まった。 「ご飯だけならいいじゃない。パパも今日は帰りが遅いみたいだし ねっ♪」 母親の言葉の内 「パパは帰りが遅い」 「ねっ♪」 の部分が、俺の決心を軽々と覆したのは言うまでもない。 1分後には車を歩道に乗り上げて駐車することに・・・。 彼女の家は結構広かった。 家具などはどれもセンスが良い。 きっと母親の趣味なのだろう。 「ラム肉好きかしら?」 母親が僕の顔を覗きこんで尋ねてきた。 「なまら好き」と言いそうになったが「好きです」とだけ答えた。 「なまら好き」の方がフランクな言いまわしで良かったかも・・・ どっちでも良さそうなことを、その時の俺は真剣に悩んだ。 悩みを抱えていてもジンギスカンは旨い。 女の子一人しか産まなかった母親としては、急に息子のような存在の男が現れて、自分の用意した食事をモリモリ食べてくれるのが嬉しいらしい。 いや息子というよりも新しく座敷犬を飼ってきて餌をやっては「 食べた 食べた ♪ 」と喜んでいる感覚に近いのかもしれない。 真相は闇だ。 しかし真相が座敷犬だった場合を考えると、自分のプライドが傷つく。 真相究明については考えないようにしよう。 食事は盛り上がった。 俺はまたも楽しい時間に酔いしれた。 そして時は知らず知らずのうちに流れていったのだ。 玄関口で何やら音がする・・・。 「きっとパパよ 帰ってきたんだわ」 ( え? パパぁ 帰ってくるぅ? しまった・・・遅くなるとは言っていたが帰ってこないとは言ってないぞ) 俺は祈った どうか温厚で優しそうで理解のある父親が登場しますように・・・。 神は時として残酷だ。 玄関から居間へと入ってきた男は 安岡力也@ホタテマン そのものだった。 俺は彼の姿を見た瞬間、たぶん誰も気づかなかったと思うが気を失ったとおもう。 ホタテマンパパは 僕を一目みてこういった びびりまくる俺・・・小さくなる俺・・・ 俺は今まで自分を「 俺 」と表現してきたが、今後は「 僕 」と書くことにします。 僕は精一杯努力して自己紹介をした。 するとホタテマンパパは 更なる台詞を吐いた。 「 彼氏なのか? 」 この台詞は効いた・・・ まるでドラゴンが口から紅蓮の炎を撒き散らすかのごとく放たれたこの台詞・・・ よもや「 ただのお友達です 」なんて言える雰囲気じゃありません。 「真面目に交際をしてゆきたいと考えています。 もう無茶苦茶だ。 初デート開始から数時間で良い雰囲気となり、楽しく母親も交えて食事なんてしたけれど、交際の申込みは何故がホタテマンに最初に伝えることになった上、「 俺 」は「 僕 」になってしまったわけです。 もう僕はこのあとの出来事は想像できない。 なりゆきに任せるしかないだろう。 ちらっと横目で彼女を見たが、どう考えても笑っている・・・こんちきしょう! 母親の方は・・・とさらに横目で確認してみると、これまた笑っている・・・ こちらは流石に こんちきしょう! とは思わないようにした。 ママさん: パパさん: 夫婦の何気に交わされる会話のように思えるが絶対に違う。 母親は、僕が紅蓮の炎に包まれるこの状況を、わざわざパパさんの勤め先である海上保安庁の職場へと電話を入れてまで作りあげたということが判明したわけだ。 僕は思いなおして心の中でつぶやいた ( こんちくしょう! ) 「外にあるオープンカーお前のか?」ぶっきらぼうにホタテマンパパの尋問が続く。 「はい ボロ車だし 今じゃ安値で買えるような庶民の足程度の価値のものですよ あはは」 「娘が助手席に乗ったということだな?」 「はい そういうことになりますです (^^;)」 僕の答えのあと 彼は何も言わずに居間を出ていった。 そして再び居間へと戻って着た時には彼の姿は何故か作業つなぎに変わっていた。 「あなたご飯は?」母親の当然の質問だ 「後でいい・・・おい お前ちょっと来い」ホタテマンパパは僕を連れ出した。 おいおい 僕りん (o≧∇≦)o どうなっちゃうんだよぉ〜〜 いそいそと後をついてゆく 僕・・・。 どうも目的地はガレージらしい。 「開けろ」 いそいそとシャッターを開ける僕。 ガシャ ガシャ ガシャ・・・ 車庫には電灯が備えられており、夜間でも庫内を照らし出すことができるようになっていた。 明かりをつけた瞬間僕の目に飛び込んできたものは! なんとロードスター!! あ・・・・ 先ほど 僕りんは 卑屈になって 完全に裏目に出た形になります。 これは まじゅい・・・(滝汗) きっとムーンプリンセスの占いでも今日の僕の運勢は前半最高、後半死亡という占いだったに違いありません。 「うちの娘はな。一度も俺のロードスターの助手席に乗らないんだ。お前の運転の時には一緒にドライブいったくせによぉ」 僕は一体なんと応えれば良いのでしょう・・・(^_^;) 苦笑いと無言で対応してみます。 「罰としてお前 俺の車のエンジン積みかえるの手伝え。 エンジンブローさせちまったんだ」 なんの罰だよぉ (つ´Д`)つ まだオッパイだって触ってないのにぃ・・・。 と心で思いつつ僕は元気良く「手伝わせてください」とお答えいたしました。 「じゃあ 着替えて来い」 「へっ?」 「へっ? じゃねぇだろ 汚れるぞ 家近くなんだろ 着替えて来い その間に俺は飯し済ませておくからな」 僕は 底無し沼にはまるとは こういう状況なのだと悟りました。 そして、もうこうなりゃとことん付き合う方が笑い話にもなるだろうと覚悟をきめた。 その後、突然ガレージで 彼氏(なのか?)とパパがエンジンの積み替え作業を二人ではじめたわけだから彼女だって黙っていない。 桜ちゃん: パパ: なんの罰だよぉ (つ´Д`)つ まだ「 ち*こ 」だって挿入してないのにぃ・・・。 桜ちゃん: パパ: 嫌だって言えるわけねぇだろう ∩(-_− ) プルプル 桜ちゃん: 「適当なところで辞めてよね 彼はお客様なのよ」そう言い残して彼女は家の中へと消えた。 僕は思ったね ホタテマンと二人きりにしないでくれと・・・。 ホタテマンさんは物持ちだった。 自宅ガレージにエンジンクレーンなんて代物も配備している。 (;゜□゜)すげぇ・・・! 理論や部品の名前なんてわからなかったが、指示されたとおりにやるだけで作業は進んだ。途中終わらない作業を待ちきれず彼女もママさんも寝てしまったようだ。 こんな遅い時間ではいたしかたあるまい・・・。 それでも男の時間と作業は続くのであった・・・。 深夜になり積み替えはようやく終わった。 ちゃんと始動するかなどは夜が明けてからじゃないと出来ないからもういいぞと師匠から作業終了の号令が下り僕はようやく開放された。 時計を見ると午前4時・・・。 眠いぜ・・・。 「有難うな 助かったよ 娘のことも宜しくな」ホタテがビックリするような台詞を吐いた。 今度の台詞は紅蓮の炎というよりも少し寂しげな父親の吐く台詞に聞こえた 「頑張ります」 僕はそれだけ答えた。 「酒飲めるか?」 ホタテマンパパが更に優しい台詞を言う。 僕は帰りにビール缶でも持たせてくれるのだと思い素直に「 はい 」と答えた。 これが間違いだったと気づくまでに3分。 台所で酒盛りが始まってしまった。 飲んだら いくら近いと言っても歩いて帰れる距離じゃなし困ると言うと、 「やってません」と答えると 「好きならなんでやらねぇ!」ときたもんだ。 パパさん「北の国から」の見すぎですよ・・・。 まだ酒飲む前の台詞のやり取りだったから本気で言ってるんだろうな・・・。 まいったような嬉しいような・・・。 とにかくそれからは酒を飲んだ。 二人とも疲れていたからすぐに酔っ払った。 話したこと? ロードスターでパパさんとママさんがデートした時のこと、 その時は ひと気の無い色内埠頭で、年甲斐もなく車中キスしちゃったこと、 本当はママさんよりも娘を助手席に乗せて走りたいと思っていること、 娘を嫁にくれと言われたら相手がどんな奴でも取り合えず「 NO 」ということに決めていること、 僕は終始聞き役でした。 いつしか目の前のパパさんは、もうホタテマンじゃなくなっていたよ。 素敵なロードスター仲間を一人見つけた気分です。 良いパパだね。 1時間ほど飲んだら二人とも眠たくなった。 「 娘の部屋は2階だから 」と言い残してパパさんはさっさと居間の横にある自分の部屋へと消えてゆきました。 残された僕は床で寝ることも考えたけれど、同じ床に寝るのだったら彼女の部屋の床で寝た方がましかなと考えて2階へと上がっていきました。 彼女の部屋のドアには、今時無いだろうっていうような名札が下がっていたからすぐに分かった。 なんだかドアを開ける時はちょっとドキドキします。 俺 変態かも・・・(^_^;) ドアを開けて人が入ってきたのだから彼女は気配で起きたようだ。 「終わったの?」 「うん」 「ごめんね 疲れたでしょ でもパパも楽しそうだったし止められなくて」 「いいんだ それより ここ(床)で寝ててもいいか?」 「布団で一緒に寝ようよ」 「それはまずいでしょ」 「いいのよ」 「どうして?」 「パパに対する勝手に手伝わせた 罰よ 」 「あはは 罰ね」 「そう 罰よ 罰ぅ〜♪」 「じゃあ一緒に寝るか」 僕は今日1日滅茶苦茶なことばかり起こったから、今更一つや2つ滅茶苦茶な出来事が増えてもいいやと思い布団へと潜りこんだ。 彼女の布団は暖かくてすごく心地良い。 すぐ眠れそうだ・・・。 「おやすみ」 さっさと言っておかないと僕は意識を失う寸前だった。 「 うん おやすみ チュ♪」 ん・・・? ( ̄ω ̄;) 今 チュってしなかったか? いかん・・・ 意識を失うはずだった僕の意識は完全に覚醒してしまった。 覚醒してみると目の前で目を閉じている彼女が気になってしょうがない。 匂いをわざわざ嗅ぐってわけじゃないんだが、なんとなく甘ったるいような匂いが香ってくる・・・ 僕の理性という名のダムに水がどんどんと貯まってゆく・・・。 いやいやいかん・・・ 寝こみを襲うなんてジェントルマンとして恥ずかしい行いです! 断じていけないことなのです! 僕の頭の中では、なんとかダムの決壊を阻止しようと必至の攻防が続いていました。 楽勝 p(^ー^)q 楽勝 ♪ またまた参考画像っす ・・・と、不意に彼女が薄目をあけて僕の耳元へ こうささやきます オモチャにしていいのよ・・・(ダーリン♪) 欲望と言う名の鉄砲水が朝里川のダムを襲います。 駄目だぁ! なんとかしろぉ! ダムを守る男たち(勝納 太ひとりだろうがぁ・・・)の戦いが続く・・・。 以下 NHKプロジェクトX風 の文章となります。 ( いちおうNHKへのリンクもはっとくか・・・NHKへGO♪ みんな受信料払ってあげようね やせ衰えた おじゃる丸 見たくないだろ ) ナレーター: 「 駄目だ・・・ 間に合わない・・・ 」 当時の関係者: 「 それは必死でしたよ 想定していた以上の威力で圧力がかかってくるわけですから 正直もう駄目だと皆の表情は諦めかけてましたからねぇ 」 ナレーター: 「 その時・・・ 奇跡がおこった 」 怒涛の勢いでます欲望の渦に翻弄されながらも 必死に戦い続ける漢たち・・・ ( いや だから勝納 太くん1人しか居ないんだってばぁ〜(^^;) ) 「 耐え切れる・・・ もう少しで乗りきれるぞ・・・ 」 最初のダム崩壊の危機から時間がたち増水の勢いも弱まってきている 漢(おとこ)に一筋の光が見えた。 太くん の顔に安堵の表情が浮かぶ。 そこへ・・・・ そっと 彼女が寄り添ってくる・・・・・。 ぴとっ・・・ ダムに第二波が襲い掛かる・・・・・。 ぴとって・・・ ぴとってぇ・・・・・・ あぁ・・・そんなことされたら おら・・・・(;´Д`) ダムがぁ・・・ ダム ダムぅ〜〜・・・。 ダムは決壊した なんの罰だよぉ (つ´Д`)つ まだ・・・ って言い逃れも言えなくなってしまいました。 っというわけで、罰としてエンジンの積み替えを100回分手伝ったとしても、許してはもらえないくらいに二人は燃えちゃったの。 初デートしたと思ったら その日のうちに家族に紹介され (以下ドラマのヒロイン風台詞まわしとなります) あまりに早すぎる展開よね。 なぁんってね♪ といった具合に二人は愛を確かめあったのです( 濃厚に ) 「俺達自然と引かれあってこうなったけれど、ちゃんと言葉で相手に伝えてないよな」 「そうね」 「きちんと伝えるから聞いていてくれ」 「 うん 」 「 天気が良かったら またロードスター乗せてやるよ。 「うん また乗せてね♪ でも他の人に同じ台詞を言っちゃ駄目よ そして二人は再び熱いベーゼを交わし 幸せな眠りについたのでした めでたし めでたし ☆ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン♪ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ●あとがき 適当にちょいちょいっと書いた割には面白い文になった気がします。 続編ですかぁ? 『 ホタテマンの逆襲(RETURN OF Mr.HOTATE) 』でも書くかい(爆) 小樽観光「樽樽源」トップページ > カテゴリー別一覧 > 小説案内 > 小樽車物語 |