第18話
男の旅立ち用の2等船室は狭かった・・・。
4畳半くらいの部屋広さしか無いのに 入り口には『 定員8名 』とか ふざけたことが書いてある。(怒)
寝れるわけないだろうこの!!!
しかし、本日の船室仲間は全部で4人。
まあ この人数なら 寝れないこともないかな。
同室者4人とは 勿論話した。
聞けば 全員が旅の途中だという。
にわかに仲間意識が高まる。
一人は僕と同じ札幌から来ている28歳男性。
この男は この歳になるまで 未だに一度も働いたことが無いという。
どこぞの資産家の御曹司?
就職とか アルバイトとかしたことないの? と僕が聞くと
彼は、『 うん パチンコ以外で収入得たこと無い 』と返答。
そうです 彼は生粋の パチプロなんです。
パチプロなりに悩みがあって 面接してちゃんと就職しようにも履歴書を書こうとした時 学校を卒業したあとの月日が全部真っ白な空欄となってしまい
書くにかけないんだそうな(笑)
面接官に『 今まで何して生きてきたの? 』と聞かれるのが恐いんだってさ。
というわけで この後の彼のあだ名は 「 梁山泊くん 」に決定!
さて残りの二人についてです。
この二人は ともに学生さんでした。一人は自転車をこいで全国を回っているので『 チャリダーくん 』に決定。
もう一人は『 あごひげクラミジアくん 』に決まりました。
最後の人が何故にクラミジアなんてあだ名なのか?
次は あごひげクラミジアくんについての由来を説明するとしよう。
まず 彼には 顎鬚があった。
問題は クラミジア部分の由来です。
彼は以前性行為感染症のクラミジアに感染したことがあるんだってさ。
そして自分は自覚症状がでてきたんで 仕方なく泌尿器科へ通院したんだと。
おかげで 彼の症状はみるみる回復し、その後完治!
しかし、クラミジアを感染(うつ)された、原発となる相手の女性には
『 お前も早く治療した方が良いぞ 』とは言えず終い・・・・。
ひょっとしたら 彼女は 未だにクラミジア感染中かも・・・。
そんな彼女とは今も友達なんだってさ。
しかも、今回の旅立ちの前日には、なんとなくそれらしい雰囲気になっちゃって
男と女の 甘く切ない
それでいて 渦潮のような胸の激しい高まりを感じる瞬間に出くわしたらしい。
でも 相手は ひょっとしたら 現在進行形の クラミジアING ・・・。
彼は 苦悩した・・・。
顎鬚男の心の声がこだまする。
『あぁ 神様・・。僕はどうしたら 良いのでしょうか? 』
やってしまいたい・・・。
でも・・・それはあまりに危険すぎる・・・。
( MOST デンジャラス・・・)
でも・・・やりたい・・・。
でも 感染症が・・・。
( 可愛らしい笑顔とうるんだ瞳で自分のことを見上げる彼女・・・ )
こんな可愛い顔して笑ってる娘に
「 お前クラミジア治療したのか? 」なんて口が裂けても聞けるシチュエーションじゃない・・・。
そんな葛藤にさいなまれつつも、彼が出した答えは
『 やる! 』(超激笑爆)
『感染したらまた泌尿器科へ行けばいいのいさ♪』
俺も男だ!勇気を持とう!!
(↑間違った勇気です、はい:笑)
そう考えたんだってさ。
現在は クラミジア感染症の潜伏期間中にあたるために今はまだ症状はないという・・・。
ひょっとしたら 今ごろは何処かにかゆみや 痛みが出てるかも・・・。
お大事に。
かくして梁山泊、チャリダー、顎鬚クラミジア、ちゃきくんの4名は にわか仕込みチームとして、沖縄到着までの19時間あまり寝食を共にするのでありました。
つづく
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