2007年09月09日

北一硝子

『小樽と言えば北一ガラス』
と呼ばれる程に全国的な知名度を持ガラス屋さん

小樽を代表する企業として、小樽へ足を運んだことが無い方でさえもがその名は覚えていることでしょう。



この北一硝子さんなんですが、1901年(明治34年)の創業当時は
浅原硝子という企業名だったそうです

僕はこの事を全然知りませんでした てっきり最初から北一硝子という名称だったのだとばかり思い込んでいましから。


ただ・・・周囲の方々へ訊いてみたり、色々と文献を読み漁ってみると創業年については記載が1900年(明治33年)と記載されているものもみつけまして実際のところは僕にははっきりしませんでした。

どっちなんだろね σ(´・ω・`) うにょ?

あとで公式ホームページでも読み込めば正確な創業年がわかるかなぁ・・・。





とにかく創業から100年を超えているのは間違いないらしい。

その昔は石油ランプの製造がメインのお仕事で、その他ガラス製の浮き玉製作なども手がけて事業は発展したんだとのことです。


僕も以前吹きガラスの製作体験を とあるガラス工房で体験したことがありました。

小さなグラスのサイズでさえ息を吹き込んでガラスを膨らませるのは大変だったのを覚えています。

それを漁師さんたちが使うような 頑丈で大きなサイズにまで膨らませるのは並大抵のことではないと思われます。

僕じゃ出来ませんよ あれは・・・ 
(^ ^;) 無理 無理 せいぜい 自分のほっぺたが膨らんで終わりです なはは。



それとも人力で息を吹き込むような形で作っていたのではないのでしょうかねぇ・・・?

機械とか使って硝子の浮き玉を膨らませていたのかなぁ・・・。


もう時代も移り変わってしまい明治の職人さんたちが未だ活躍中ということは流石にないでしょうが、今後 当時の様子を知る方とかと出会うことがあれば是非とも尋ねてみたい部分です。




その後、昭和の中期には200海里の漁場制限などの取り決めによって小樽の漁業が規模を縮小・衰退することとなるんだ。

これを境に小樽の街は観光都市化する方向へとシフトしてゆくこととなるんだけれど、この際に現「北一硝子」さんも装飾ガラス品の製造を主軸とする販売スタイルへと傾倒してゆくこととなったらしい。

装飾ガラスと呼ぶのには ちょっと検討違いかもしれないけれど、僕の幼なかった頃には オモチャとしてのビー玉や、ガラス製の金魚蜂に駄菓子屋さんの菓子詰瓶などなど、ガラスで出来た物が随分と身近に溢れていた時代だったのを覚えています。


 イメージ画像だよ


当時は今以上にガラスで作られた日用品が生活の中に密着していたんでしょうね。

そんな時代背景も北一硝子さんの発展には貢献したんだろうなぁ・・・。



さらに折からの運河保存に対する社会的な盛り上がりなどに端を発した観光都市小樽のブームがやってきます

いち早く土産物としての価値を高める商品開発を行い、重ねて小樽に残る軟石造りの倉庫を店舗としてリユースするなどといった先見的な活躍をみせていた北一硝子はぐんぐんとその知名度を高めてゆくこととなったそうです。

その後の高名さは最初にも書いたとおり 

小樽の街で暮らす者は元より その名は全国を駆け抜けています。

( ※ちなみに 北一硝子へと改名したのは1971年だそうです。 ちゃきさん1歳の時ですな )




この改名の時にも 硝子を扱うお店らしい発想が盛り込まれていたのは知っていましたか?

ガラス面へ 
北一 の文字を貼り付けた際に 裏側へ回って眺めたとしても、同じ 北一 と読めるように配慮されての命名だったんだそうですよ。


  左右反転させてもぉ・・・  


知っていれば 
「 なるほど! 」

知らなければ
 社長さんの名前だったのかな? と推測してしまうところでしょ。

実は奥が深ぁ〜い 北一硝子ストーリーです。





さてさて 本日 何故にこんなに北一硝子についてのお話をしてきたのか、それには訳があるんだ。


実は僕が他所街から小樽へと引っ越してきてから丁度2年が経つところ。

慌しかった生活の中にも少しだけ 
ゆとり と呼べる部分も出てきた状態です。

いきなり
 行くぜぇ! と決めて小樽へ居を移した上、そのまま自分で家づくり( ハーフビルド )始めちゃうんですから そりゃあ暫くは落ち着かないわな(笑)



んで 最近やっと一息つけるような状態になってきていた僕としては、

「 丁度2年を無事に迎えることだし、
      小樽に暮らす民の一人として 
        この機に北一硝子の良品の一つでも
              記念品として買い求めてみたいなぁ・・・
 」

そんな思いが顔を出してきたんです。





^▽^) じゃあ この機会に何か探しに出かけてみよう♪



こんな意味合いあっての 前文紹介だったんです。


さぁ さぁ 或る意味ここからが本来のGOOD−LIFEな記事文たちの始まりですよ。

今日はどんな物が登場してくるだろうね

何か気に入った物がみつけられるように早速北一硝子のお店へと出かけてみることといたしましょう。


ほんじゃあ 早速いきますかぁ〜!

れっつら GO ひろみ〜♪








えっこらしょ っと。


・・・っというわけで堺町へと ひとっ飛びして参りました。

数ある北一硝子の店舗( パスタ屋とか美術館なども含めると10軒以上はあるっす )の中から本日僕が足を運んだのは こちら の店舗。





北一硝子3号館 ギャラリー
小樽市堺町7番26号
0134-33-1993
公式サイト:http://www.kitaichiglass.co.jp



本日のチャキさんはこの店へと直行してきました。

その理由は これ 






3号店ギャラリーでは 和テイストな製品が多いうえ、”ギャラリー”の文字にも表れているように展示の仕方や その造作の匠さに優れた物が多く揃えられているんだ。

店内に掲げられていた  
古の栄華に育まれた和のガラス のタイトルに沿った内容になっているんだよ。




3号店ギャラリー内は1階と2階の立体構成になっています。

僕は 一階部分の商品を一通り見定めた上で 2階ギャラリーへと歩みを進めてゆきました。



2階に展示されている品は主に 
贈答向け といった感のある商品展示がなされているようです。

照明があてられて輝いている硝子器たちは
キラキラと輝いて見えてとても綺麗だよ。


ちゃきさん がぜん購買意欲が増してきました! P(^~^ Q) 買うぜ!




ん〜 今回自分へのご褒美的な良品選びになるし 選び出すとすれば こりゃあ2階ギャラリーで探せば間違いないかな うんうん。


とりあえず漠然とした決定がなされました。







お次はさらなる品定め作業が待っています。

とりあえず 僕はここへ足を運ぶ前から 
こんなタイプの物を買おう! とだけは決めていたよ。

そのタイプというのは 
切子硝子 

江戸切子硝子 とか 薩摩切子硝子などの名称は何処かで耳にしたことがありませんか
 (^ ^ 


切子硝子というのは 硝子面へ金盤や砥石などを使って切り削りを施しデザインしてゆくもので、カットガラスの 和名 のことだよ。

僕はその切子硝子デザインの中に
「 和 」の魅力を感じるんですよねぇ〜。



っとはいえ 切子硝子にも 
酒器、茶器、箸置き、文鎮、一輪挿し、小鉢、お香立てなど 形状には種類がわかれてる。

尚且つ 形状が同じでも色やデザインの入れ方などの違いまで考えると そりゃあもう千差万別といっても差し支えないことでしょう。

これは選びだすのも一苦労ですな 
┓(´〜` )┏ やれやれ・・・。







さてさて まずは選びだしの手始めとして 2階ギャラリーのフロア内を一巡してみることから始めましょうか。





少しでも気になる品があれば 実際に手にとりあげて 握りや 座りの具合も確かめる・・・。





そしてぇ・・・・。





ほほぉ・・・・・。





なるほど・・・・。





これはまた・・・・・。





なぁ〜んて ことをやりつつ 一巡目は終了ね。


まずは気になる品として 2〜3点までに絞り込むことには成功しました。



そして今度はその数点だけを重点的に見比べてみます。






むむむ・・・・。









むむむむむ・・・・・・・。









むむむむむむむむ・・・・・・・。












むむむむむむむむむむむむむむ!









ええと・・・ 判らなくなってしまいました・・・ f ( ̄ω ̄;) ポリポリ・・・。



気に入った物を見比べてゆくと 最後はわけが判らなくなるってことありませんかぁ?


只今のチャキさんはそのような状況になっております。

頭の中がゴチャゴチャになってしまったのら q(´・ω・`)p 参ったね こりゃ・・・むきゅ。





なんせ本来は目の前に並んでいる品々は贈答用に使える品々ばかりです。

その商品価格も 
それなり な表示がなされているのね。


つまり 
これだ v(^▽^)v ☆☆ っと惚れ込まないで買い込んでしまうと、あとからやっぱり別なのにしておけば良かったかなぁ・・・とほほ と後悔したときに その落ち込みの度合いも大きいということになるわけね。







ん〜 どうすべ・・・ 
σ(― ― ) むむむむ・・・。






よし! (*^ ^*)b こうしよう! 

いったん店舗の外へ出て頭の中をリセットして来るっす♪


その後再来して 
ピカッ! と光った物を買い求めることにする大作戦!


( ^▽^)σ お〜 いっつ なぁ〜いす あいであ ☆








・・・っというわけで 店舗の外へとでて堺町をブラブラしてきます。






道行く観光客らの姿が目の前を横切ってゆく・・・。





あっ・・・ 

( σ
*^v^*)σ 今 僕の前を横切っていった女性、可愛いな☆ ほほほ

よし! あの娘に決めよう♪









って  こらぁ! (o≧∇≦)o 選ぶ対象が違ってきてるでしょうがぁ!!



この人は 
σ(^ ^;) 本気で硝子製品を選ぶ気があるのでしょうか・・・・ははは。





とにかく 道ゆく美しい女性や、可愛らしい女性達のイデタチに頭の中を完全にリフレッシュしてもらったチャキさんは その後ギャラリーへと再来です。

今度は リフレッシュギャルズの活躍もあって 
ピカッ! っと光輝いた一品をすんなり選び出すことができました。

サンキュー リフレッシュギャルズたち☆





ただぁ・・・・。

そこは手作り品を売りにしている北一硝子。

買い求めたい品が決まっても 今度は個体差についての吟味作業が待っています。


どうしても手作り品なので 硝子の色見や厚みなどに個体差が出てしまうから 同じ形の品を数点並べてもらったうえで気に入った物を選び出す作業が残ってるんだ。

この作業は絶対にやった方がいいよ 
d(^  ^


特に 数点セットの硝子器セットなどを購入するときには 全体の色具合が揃っているのは大変重要なはずでしょ。

一輪挿しなどを選ばなければ本来は口当たりまで確かめたいほどですが 流石にそれは出来ません。

( ※飲食店などで使用する食器を選ぶ際には実際に一つ一つ口に入れたりして選ぶけどね。今回は別 )


指で硝子器の淵などを撫ぜて 触りの感覚を確かめて選びだしてゆきます。

色見は硝子器の背面に明るい壁を選ぶようにして透かして眺めるように見比べると その違いが判りやすい。







そんな こんなで最後の駄目オシ的な苦労をして選びだした品は 北一硝子の店員さんが慣れた手つきで綺麗に包装してくれました。

包装の様子もずっと眺めていたけれど 本当に丁寧に梱包してくれていましたよ。


包装が終わった段階で もう一度軽く商品箱を揺すってみて 中にある硝子製品がガタガタと遊んでいないかまで確かめてくれていました。

僕の買い物を担当してくれた方だけが行っているチェックや配慮なのかもしれませんが、自分へのご褒美として記念に選びだした大切な一品でしたから ちょっと嬉しさも増した感がありますね。




帰りがけ この店員さんへは丁寧にお礼を告げてきました。

大切に使わせて頂きます m(_ _)m 有難う






こちらは自宅へ戻ってきてからの 記念撮影 






ほんでもって 紙バックから取り出したところね。







そして これを紐と解いて中から取り出してみたものがぁ・・・・・。

( 
 紐は無いから 紙を解くというのかな ( ̄□ ̄ ) はて? )





え〜 (― p ― ) こほん♪  

それでは気を取り直してもう一度・・・。



これを 紐といいますか 紙といいますか とにかく中身を取り出して記念撮影したものが こちら となります。








祝 小樽引越後2周年☆





うわぁ〜い ヽ( ^∇^)ノ  ☆☆
    
滅茶苦茶キラキラだぜぇぇ〜〜♪



これが今回僕の買い求めた 北一硝子の切子デザイン
 酒器 と ぐい飲み のセットとなります。

どうです? 綺麗なデザインでしょう。

勿論大変気に入っています。


※注意:
北一硝子さんの各店舗は店舗内観や商品の写真撮影を禁止しています。購入後となる自分所有の製品画像でもWEB公開出来ないのかな?と考えて直接店舗へ電話を入れて相談してみました。結果「 
購入後の商品はお客様個人の財産ですので撮影とWEB公開に制限はございません 」との返答でした。・・・っというわけで上の画像は公開に至っています。






” 小樽で暮らす人たちは 自分専用のガラス酒器を持つ ”

他所の町では見られない慣習として そういった独自の郷土文化があっても良い気がします。



とある外国では 子供が生まれると その子の名を刻んだ銀カップを贈る慣習があるんだそうな。

そして その銀カップは子の成長を永きに渡り見守るんだって。


ガラス器と銀カップとでは勿論性質が異なります。

普段づかいで使用していれば きっといつかガラス器は破損して無くなってしまいますよね。


僕は銀カップと全く同じ慣習を小樽へ持ち込む必要はないと思っているよ。





ただ、 子どもが20歳を迎えるときには・・・・。


そんな人生の節目に 
小樽で育った民としての嗜み(たしなみ)の一つとして 北一硝子などに代表される地元の硝子工房らが作り上げた酒器を贈る。

それが小樽でのスタンダードであり、独自の慣習。

そんな小樽の一面があってもいいじゃない。





銀カップの話・・・。

そのエピソードに惹かれて真似をするように ここ日本でも同じような銀カップを贈る方々が少なくないそうですよ。


小樽の街に暮らす民。

僕らが
” 皆が素敵だと思えるような独自文化 ”を構築することができたなら、きっと他所の町に暮らす者らへもその文化は波及してゆくことでしょう。



文化までをも輸出できるようになれたなら・・・。

それはある種 隆盛を極めた
文化都市小樽の再来



 北一硝子 切子酒器


小樽は観光のブームに沸きました。

ブームの次に求められるものは 昔ながらの文化に加え 新しく生まれくる文化なのかもしれないな・・・。


そんな思いを抱きながらの記念撮影となりました。



早くこの切子達を使うような 
嬉しい出来事 がやってきてくるといいなぁ・・・。

自分の20歳の誕生日の記念に・・・ (;^ ^)ノ 無理 無理 それはかなり無理がある(笑)

その出来事は20年近く前に通過してしまいましたから はははは。



次にやってくるだろう嬉しい瞬間に思いを馳せつつ 本日の
GOOD−LIFEもここでお終いにしておくといたしましょう。

皆さんもお気に入りの一品を探しに 
北一硝子3号館ギャラリー らへ出かけてみてくださいね。

きっと運命のガラスに出会えるはずですよぉ♪

それではまた じゃあねん ばいばぁ〜い  \(^〜^@) ☆



■追記として
切子硝子の製作風景を北一硝子さんでは公開しています。

3号館の臨港線と呼ばれる高速道路へと続く道に面したがわで、ギャラリーと北一地酒蔵の店舗に挟まれるように作業工房が配置されています。



目の前で切子のデザインを施してゆく作業をみるのはとても面白いです。

近くに寄ることがあれば眺めておいでぇ。




それと さらに更に追記なんですが、買い物の際の品定めに付き合っていただいた店員さんの元へは後日再来し、 

実際に使ってみたし やはり買い求めて良かったと思えました 有難う☆ 

とお礼も告げてきましたよ。



^▽^) 店員さんも大変喜んでくれました。


販売するがわ 買い求める側。

その双方が幸せと思える買い物が出来たことも ここに書き残しておきたいと思います。

SPECIAL THANKS \(*^◇^*)/ 北一硝子ギャラリー♪


■2008年に追記
後にこの「 ギャラリー 」は名称を変更しています。

現行は
「 和のフロアー 」というのだそうですよ。

覚えておいてあげてね☆
 (*^◇^*)b



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