救急病院へ到着してからは CTスキャン・MRI・単純レントゲン撮影・超音波エコー・血液検査などといった全身状態を把握するための検査が休む間もなくつづいた。 全ての検査がもうじき終了すると思われたとき、事故の連絡をうけて駆けつけてきた 乙女ちゃんと叔父夫婦が病院ロビーへと到着する。 パパさんが自分は何ひとつとして悪くないにもかかわらず ひたすら謝った。 警察より急の知らせを受けた際、すでに叔父夫婦は事故の概要の説明をうけており パパさんらにはなんら否がない事故であることを承知していた。 叔父: 「 事故のときからずっと 私達に代わって彼に付き添ってくれていたのでしょう ありがとうございます。皆さんのことは以前から話には聞いておりました。あいつ(太くん)も ここにいる妹も両親を幼少のころ病で無くしていまして、以後私どもが育ててきた子らなのです。皆さんのことは新しく家族が増えたようだと本当に喜んで話してくれていました。彼女のことは勿論ですが あなたのことは私では及ばないほどに父親への感情に似た気持ちを抱いていたようです。こんな形ではなくご挨拶できたならば もっと良かったのですが・・・。 」 ガチャ・・・。 叔父の言葉をさえぎるように 救急処置室へと続く扉が開かれた。 中から若い看護婦が出てきて声をかける。 いよいよ病状説明がはじまるらしい。 説明に先だって病院がわより” 個人情報保護法 ”の観点より 家族以外の者が病状説明に立ち会うことは出来ないとの説明があったものの、叔父夫婦・妹らの希望・申し出があり パパさんと桜ちゃんの同席が許された。 担当医師は、全身を検査した結果 山のようになってしまったフィルムや検査データなどの一つ一つを取り出し順序だてて説明を進めてゆく。 医師: 「これだけの大事故だったにもかかわらず奇跡的に頭蓋内の出血は現状では否定されています。ただし・・・・うんぬん・・・かんぬん・・・」 ■※ 病状説明を要約し紹介するページは別に用意しました ※■ 読みたい人は 病状説明のページ を開いて確認してください。 興味無い人はこのまま続きを読み進めてください。 医師: 「 ・・・っという状態です。一度にたくさんの病状や今後の予測を話しましたので正直すぐに理解するということのほうが難しいでしょう。」 叔父: 「 そうですね。しかし骨折が多数であり 大切な臓器があちこちダメージを受けているというのは充分判ったつもりです。素人な質問で大変申し訳ないのですが それで・・・太は助かるのでしょうか・・・。」 医師: 「 正直いつ体調が悪化し お亡くなりになってもおかしくありません。 手術などが上手くいってもはっきり助かるとは申し上げにくい状況と考えていただきたいです。」 叔父: 「私どもとしては それでもお任せするしか・・・・手術や輸血については勿論同意するつもりでおります。すぐにでも始めてください。きっと彼の両親が生きていたとしても同じ答えを口にしたと思います。」 医師: 「 手術場の準備が出来次第すぐに搬入し手術を開始出来るようにスタッフが努力しているところです。」 叔父: 「 何か我々にも出来ることはないのでしょうか・・・ 」 医師: 「 先にも話しましたが 大量に失血しているため輸血が必要です。すでに補液を滴下し循環血流量こそ確保しているものの これからも多量に輸血用血液が必要になるのは間違いありません。すでに血液センターより在庫する血液を取り寄せていますが、ご家族などにRHプラスAB型で適合されるかたがいらっしゃるならば新鮮血の提供をお願いする可能性は充分にあります。ご協力いただければ幸いです 」 叔父: 「そうですか・・・判りました。ただ親類筋はみな遠方で・・・協力は難しいと思えます。でも必要となれば知人を含めてあたってみます。」 医師と叔父のやりとりを 他の同席者たちはただ沈黙を守りきいていた。 おのおのが それぞれの胸に想いを秘める。 今の自分に出来る唯一のこと・・・・ その後 同意書の作成をすませ提出。 太は救急部の処置室から直接手術場へと搬入されるのだという。 移動する途中 手術室へと向かうまえに短い面会の時間がとられた。 ストレッチャ−の車輪がとまり 家族らがその周りをとり囲む。 すでに処置室内で創傷部位などは縫合・止血・ガーゼ保護・清拭などを済ませていたため、太の顔は思った以上に綺麗だった。 ただ 青白く輝く表情は生死の境をさまよう彼の現状を物語っている。 おのおのが それぞれ励ましの声をかけ手に手をとって泣いていた。 ストレッチャ−を押す看護師: 「 それでは (手術室へ)向かわせていただきます 」 ストレッチャ−の周りにいた家族らが そっとその場から後ずさりをする。 ただ 彼女を除いて・・・。 ふいに 彼女が太の耳元へ自らの顔を近づけた。 彼女の口から ささやくような言葉が伝えられる 「 待ってるから・・・ 」 一言だけ声をかけたあと 自らの頬を彼の頬へとそっと寄せ、両目を閉じてみせる。 そばでこれを見守っていた看護婦の胸にまでも熱い想いが込みあげる。 その後間もなく 無情であり必然な車輪の動きが戻る時がやってきた。 家族の見送りの中 手術室へとストレッチャ−が押し進められ遠ざかってゆく。 何度も同じように手術室へ患者を搬入してきたはずの看護婦。 そんな彼女でも たった今目の前でみた光景が頭から離れない・・・。 ( 私が もしもさっき出会った彼女と同じ立場だったら・・・ あんなに想いをこめて彼を送りだしてあげられただろうか・・・ ) 歩き慣れたはずの長い廊下、少し暗い印象を受ける照明に照らされた通路の奥、突き当たりに見えているのが手術室へと入るための扉となる。 今日だけは いつもよりもこの扉が遠く、それでいてとても大きな存在に感じられた。 手術室手前、予備室では 救急外来の看護スタッフより手術場を担当するスタッフへと申し送りをすることとなる。 「 よろしくお願いします 」 ここまでストレッチャ−を押し患者を搬送してきた看護婦は、申し送り前にはいつも決まってこの言葉を口にしていた。 今日も変わらず同じ台詞を口にしている。 しかし たった今 自分の口から語られた台詞は、いつもとは意味合いがことなっていることに彼女自身が気づいていた。 恋人の無事を祈るような気持ちで願い、ささやくような声で勇気づけていた彼女の存在・・・。 彼女が静かに目を閉じ頬をそっと合わせていた光景が再び頭をよぎる・・・。 私の言葉は 家族の言葉でもあるのだな・・・ 数多くの救急患者へと対応し、慣れた作業のひとつであったはずのこの場面。 いつもと変わらないことを いつもと同じようにやリ遂げればそれで正解のはずだった。 自分の心の奥底、 改めて小さくとも暖かく揺れる光が灯るのを感づる。 「 よろしくお願いします 」 二度繰り返された挨拶は、いつもより少し永く頭(コウベ)を垂れ しっかりとした口調で相手へ伝えられてゆく。 彼女もまた 言葉に患者への想いを乗せた。 手術は無事に始まった。 ![]() 執刀開始の知らせをスタッフが知らせにきた直後、ママさんと ふぅちゃんがほぼ同時に姿をみせる。 ママ: 「 ごめんなさん 遅くなってしまって・・・ 太くんどうなの? 」 叔父夫婦への紹介をすませたのち パパさんがこれまでのいきさつを手短に伝えた。 ママ: 「 そんなに・・・・ 」 ママさんが力なくつぶやく。 涙はとめようがない・・・。 一同は待合室での待機を指示されていた。 皆 待つことしか出来ない自分に無力さを感じ、まんじりと押し黙っている。 執刀開始から1時間ほど経過したころだろうか、少し慌しい雰囲気で待合室へと歩みよってくる看護婦の姿があらわれる。 看護婦: 「予想していた以上に出血が酷い状況です。現在のところは在庫していた血液で対応しきれています。しかし現在到着待ちである分の血液分をカウントしたとしても必要量に達しない可能性が非常に高くなりました。先ほどの説明中にもありましたが、知人らの中に輸血用新鮮血の提供をお願いできるかたがいらっしゃれば協力をお願いしたいのですが・・・。」 そう言い残し 一礼したあと部屋を出てゆく看護師。 その姿を見送ったのち パパさんが口を開いた。 パパ: 「 やれることをやりましょう 僕らにしか出来ないことを託されたのだから 」 樽原: 「 海上保安庁の連中ならすぐに連絡まわせるし 彼らなら協力は間違いありません。 僕いそいで連絡まわしてみます。 」 樽原さんが一人立ち上がり 待合室横に設置されていた公衆電話へと歩みよる。 ふぅちゃん: 「 私たちは友人をあたってみます。(桜ちゃんの顔を見据えながら)一緒に出来るわね。しっかりして。」 彼女が うん とだけ小さく頷いてみせた。 叔父: 「 皆さんありがとうございます あいつのこと本当に大事にしてもらって・・・。」 再びパパさん: 「 お二人(叔父夫婦)はあまりここから動かない方がいい。いつ手術場から急な連絡が入るやもしれませんから。血液確保のことは私たちに任せていただけませんか。」 叔父: 「 わかりました お言葉に甘えさせていただきます。」 乙女: 「 私も学校時代の友達とか職場の同僚とかに連絡とってみる 」 その後は各々が親交のある仲間たちへとそれぞれ連絡をまわし協力者を探してまわった。 先日パパさんと太の二人が入会したスポーツカー倶楽部の仲間。 海上保安庁の同僚。 街をきれいにし隊のメンバー。 彼らはもとより 知人・友人をたどって広がりゆく連絡の輪は いつしか小樽全域をかけぬける・・・。
その後 急をききつけて駆けつけた仲間・友人・知人らが ひとり また ひとりと顔をあらわし始めた。 彼らが到着しはじめた直後は、まだ輸血用血液パックを使い果たしていなかったものの、血液提供のためにと待機する者が10名を超えた時点で声がかかった。 看護婦: 「 血液提供できる方 ご協力お願いいたします。 どうぞこちらへ 」 別室へと移った協力者らは 自らの健康状態や血液疾患・感染症保有の有無・血液型などの確認をうけたのち採血処置を行った。 提供者らの身体的負担も配慮すると 一人から採血できる限界量は定められている。 採血作業がつづけられる傍ら 手術に直接携わっていない医師から途中説明が話された。 医師: 「 開腹した直後 肝臓裏にある門脈付近より多量に出血しました。また急な体調の変化や痛みに対し身体が悲鳴をあげています。このためストレスが原因と考えられる消化管出血まで併発している状態となっています。既に手術に必要な処置として経口挿管し気道は確保しているのですが、胃部からの消化管出血が多量に口元へあがっているようです。また下血、すなわち腸管出血もしかりです。さらなる血液の確保が必要となる予想でいます。協力者は集められそうでしょうか?」 みな既に声をかけ協力をお願いできそうな場所には連絡をまわしきっている。 あとは待つしかない・・・。 頼む・・・・助けてやってくれ・・・・・。 ■ 場面が変わって 病院正面玄関前 ■ ピカピカに磨き上げられたスポーツカーの1団5〜6台が病院前の駐車場へと現れた。 背中には「 Safety Mind 」の文字。 ![]() お揃いのクラブジャンパーを羽織った男達が病院内へと突き進む。 先頭を歩いてきた男性: 「 遅くなりました 俺達の血液も使ってやってください 」 彼らは北海道スポーツカー倶楽部「 Safety Mind 」の構成員。 太とパパさんのスポーツカー仲間だ。 きけば血液型不適合なメンバーは AB型の友人らをみつけだしてここまで連れてきてくれたのだという。 「 ご足労かけてしまって申し訳ありません 」と頭をさげるパパさんへむかい 彼らはいっせいに右手の親指を立ててみせる。 クラブ員達: 「 俺達も助けてやりたいっすから! 」 その後も血液提供の協力を申し出てくるスポーツカーが 一台また一台と増えてゆく。 すでにクラブへの所属の有無を問わない集まりとなっていた。 いつしか病院の周囲はスポーツカーの群れに囲まれてゆく・・・。 血液提供を終えると 彼らは「 あとから来る人達のこともあるから・・・ 」と、きちんとお礼の言葉も伝えさせてもらえないうちに足早に病院を去っていった。 それでもなお 後からあとからやってくるスポーツカー達・・・。 先ほどの Safety Mind の面々が仲間内の車両を近隣有料パーキングへと流すなど、駐車場整理などにあたってくれたため交通の麻痺はかろうじて免れていた。 そこへ・・・・ 新手のスポーツカー集団が現れる ざっと20台ほどは参じているだろう。 彼らの名前は TOYOTA CELICA オーナーズクラブ アルティメット北海道 ( 彼らは実在します 公式サイトはこちら ⇒ http://www.celica-web.net/ ) パパさんの同僚の樽原さんが CELICA オーナーであり、アルティメット北海道へと所属していたことから、クラブ間交流では互いに旧知の仲の一群。 この後もカー用品店「 オートバックス 」、「 ハローズ 」らのスタッフから伝達された口コミ情報や、インターネットを利用した掲示板告知などによって情報に触れたスポーツカー乗り達が続々と集まってくる。 MR-Sオーナーズクラブ コペンオーナーズクラブ ビートオーナーズクラブ カプチーノオーナーズクラブ RX-7 オーナーズクラブ スカイラインオーナーズクラブ フェアレディー Z オーナーズクラブ スープラオーナーズクラブ シルビア・・・ トレノ・・・ レビン・・・ NSX・・・ etc・・・・・ 北海道内に在するスポーツカー愛好家たちの総々たる面々が一同に会していた。 これは年に一度 小樽祝津地域で開催されているスポーツカー愛好家たちの集い 「 小樽スポーツカーフェス 」 の影響が大きいのだろう。 このイベントは祝津に店を構えるスーパーホーマックの駐車場と隣接する小樽市総合博物館のパーキング、またそこから小樽北運河エリアへと伸びる空き地・パーキングの全てを借り切り開催されるものであり、その全てが愛好家らの乗りつけるスポーツカーで埋め尽くされるイベントだ。 ( ※開催規模の肥大に伴って、のちに開場を小樽ドリームビーチ駐車場へと移転することとなるイベントへと進化 ) これは小樽を紹介するインターネットサイトが主導し開催した 「 樽樽源プレゼンツ スポーツカーの集い 」が源流となっている。 ![]() ( 手前の黒いオープンカーは 著者ちゃきさん の 愛車っす (^^) なんて可愛い車たちなんざましょ♪ ) この「 小樽スポーツカーフェス 」は 小樽市政や地域企業・商工会議所・その他の街作り団体らとの連携・協力により推し進められたものである。 今では道内全域に広く認知されるイベントへと成長を遂げており、先に開催されていた小樽クラシックカー博覧会・潮まつりらの存在とかねあうことによって みつき連続での小樽町興し行事として成長するに至るものとなっている。 磨き上げられた車達が整然と並ぶ壮観な光景をひと目みようと観光客らも引き寄せる町興しへと発展していたのだ。 これらの行事ごとで知り合った方々が今、仲間の窮地に駆けつけた形になっている。 車世界の底力をみた気がする。 っとはいえ これでは集まりすぎだ。 当然病院周辺はすでにスポーツカーの海と化している。 さらに国道を含めて渋滞もおき始めた。 すでに情報がひとり歩きした感はぬぐえない。 「 まずい・・・ 」 パパさんはその場にいた顔見知りを数名引き連れて近くにあった学校跡地へと走った。 すでに生徒減のために廃校になっていた校舎。 しかし、ここは校庭も綺麗に整地されたまま残っている。 今は地域コミュニティーのための施設として使われているらしい。 パパさんらがこれらの管理事務所へ事情を説明し校庭部分への車両の乗り入れを承諾して欲しいと頼んでいる。 「 今のままでは地域に迷惑がかかってしまう 」 「 国道を含めて渋滞を助長しかねない 」 「 なによりこれが元で予想もつかなかった事故がおきないか心配 」 「 迅速さが求められ、早急に手をうたないとマイナス面が顕著になってしまう 」 頼みごとをしてきた男達の礼儀正しさと真剣な表情は話を聞いてくれていた担当者の心をも突き動かすこととなる。 施設管理担当者: 「いいでしょう 車両の乗りいれを許可します だだし事故なしで終えられるように人員を配置し車両整理を行うことが前提です 」 廃校になっているとはいえ 今でも行政が管轄する建物では異例中の異例と思える処置だった。 みなが感謝の言葉を述べる中、許可を出してくれた人物が にやりと笑いそっと右手で指をさす。 彼の指先は、正面玄関そば 正規のパーキングエリアを指し示していた。 ・・・っと そこにはぁ・・・・ 鎮座する一台のロードスターが! 施設管理担当者: 「 好きなんですよ私も(笑) それに事が事だけに問題視されたとしても免職はないでしょう 私なりの仲間意識から沸く助力だと思っていただけると嬉しいです。 」 その場にいた男達の表情がなごむ そして全員が深深と頭をさげた。 その後は 学校跡地の協力もあり やってくる車両を随分と飲み込むことに成功した。 しかし それでも追いつかない・・・。 次期に ここも満杯になる勢いだ。 先に到着し血液提供を受けた分の量で、今回の手術に際して必要な量はもう充分に確保できていた。 かといって次から次へとやってくる血液提供の意思を持つ者達をムゲに追い返すことも出来まい。 病院がわとしても善意の波を一蹴するのには心が痛む。 そこで病院サイドは日本赤十字社へと連絡をとることにした。 献血車を差し向けるなどして善意を無にしない方向へもってゆけないだろうか・・・といった内容。 丁度AB型の血液在庫の確保に難儀していたこともあり日本赤十字社もこれにのった。 かくして学校跡地は 急ぎでやってきた献血車両によって特設の献血所へとかわってゆく。 次にメディアもこの騒ぎをかぎつける スポーツカーとトラック車両の壮絶な事故。 それだけでも取材の題材としては充分だったにもかかわらず、ここへ来て市内へ溢れるスポーツカー乗りたちの熱い動き。 さらにオープンカーやスポーツカーの群れが小樽を目指していっせいに五号線を北上中となれば黙っているわけがない。 早々に中継ヘリを飛ばすことをきめたテレビ局まで登場している。 ( ※搭乗してくるのは もんすけ か・・・ はたまた スピカちゃんか・・・・ まさか みのもんたが・・・ 笑 ) そんな中ニュースとしてこの状況を最初に伝えたのは地元FM局「 FMおたる 」。 流石は地域密着といったところだろう。 当初 ここまでのムーブメントへ発展することなど FMおたる も想像だにしていない。 地元ローカル情報と 人助けのために・・・くらいの気持ちで血液提供のお願いについて放送していたわけだ。 それが今では 街にスポーツカーが続々と向かっていることを報じている。 心なしかディスクジョッキーの声も上ずっているように聞こえる。 ローカルFM局の流す情報に小樽市民らの関心も高まってゆく・・・。 このあとどうなってゆくのだろう・・・・誰もが不安と期待を握りしめる・・・。 ローカル局とはいえそこはFM局だ。 当然 メジャーな局へも提携の関係上 この情報は伝達されてゆく。 メディアの面子にかけて こちらも沈黙を守るわけにはいかない。 メジャーなFM局が速報として報じる異例のニュースは北海道内全域へと降り注ぐ。 情報の雨は他の街ゆくドライバー達の耳をも鷲づかみにして放さない。 道内全域の目が今・・・港町小樽へと集まってゆく・・・。 つづく・・・ 小樽観光「樽樽源」トップページ > カテゴリー別一覧 > 小説案内 > 小樽車物語 続編表紙 > 続編その3 |